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ネットショップの現状#1

スマートフォン・携帯の可能性 販売チャンネルのひとつとして存在感を増す携帯コマース

スマートフォンの普及が本格化し、2017年度のスマートフォンの出荷台数は約2600万件に達する勢いです。2016年度は携帯電話出荷台数の8割がスマートフォンに変わると言われてます。これは携帯電話が普及し始めた約20年前の増加ペースと似ています。そして端末の性能が上がるに伴い、消費者の行動にも変化がみられています。従来の携帯電話はボタン操作が主流の為、買い物をしようとしてもボタンの押し間違いや変換にストレスを感じて途中でやめ離脱してしまう率が高いデータが報告されてます。それに比べてスマートフォンはいつでもネットに接続できる環境から外出先で操作しての買い物の利用の割合が大きくなっています。そして直感的な操作がしやすい為、出勤前や通勤時間、そして就寝のわずかな時間に短時間で買い物を済ませる人が増加していると言われています。

2016年スマートフォン市場規模の推移

2016年スマートフォン市場規模の推移のグラフ

スマートフォンで商品購入をしたユーザー行動を調査すると平均購入単価が高いのが大きな特徴です。大手通販サイトでは平均利用額がパソコンより3割高いデータが挙げられています。そして購入する商品と従来の携帯電話に比べて商品の幅も広がっています。例えば、商品購入前と後のイメージがマッチしないと売れないと言わる衣料品は、スマートフォンの1つの持ち味であるJavaScriptを用いる事で洋服の細かいディテールや、実際に触った感じのイメージまで拡大した画像で届ける事ができるので売上が伸びてくると想定できるのではないでしょうか。

大手ネット通販でも変化がみられるようです。スマートフォン経由の売り上げのピークは20時~23時。パソコン経由に比べて就寝前の深夜に商品が売れる傾向があるようです。 これは、主なスマートフォンユーザーである25代~30代の男性会社員の動向が反映されていると思われます。確かに当初のユーザーにはその傾向が顕著ではありましたが、最近は女性やシニア層に普及するにつれ購入時間も変化しています。携帯電話各社は女性向けのスマートホンの開発に注力し、シニア層にも確実に端末やアプリケーションの開発に加え、セミナー活動などの関連サービスが盛んになっています。

大手新聞社が2011年8月に行った調査では、買い物はできるだけ身近で済ます意識が強まっていると報告されています。これは東日本大震災後を境に消費者の行動・関心の範囲が狭まっている傾向の表れのように思われます。そして、今後、最も利用をしたいサービスで最も回答が多かったのは、ネットショップが37.0%で第1位でした。究極の「近場」といった所でしょうか。



2016年の携帯電話(スマートフォン以外)を利用したモバイルビジネス市場は、前年比1,923億円(17%)増加の1兆3,524億円に達し、その内モバイルコマース市場は対前年比19%増の8,689億円と拡大を続けてきています。厳しい経済不況の中でも、順調に伸びてきています。モバイルコマース市場の内、通信販売などの「物販系」、チケット購入や宿泊、旅行などの「サービス系」、株取引などの「トランザクション系」のいずれも拡大が続いています。成長を続けているものの、以前に比べると成長率が鈍化傾向にあるパソコンのEC販売に対して、携帯電話のEC販売額は依然として高い成長率を維持しています。

2008年モバイルコマース市場規模の推移

2016年消費者向けEコマース市場規模の推移のグラフ

総務省の平成26 年「通信利用動向調査」の結果によりますと、インターネットの利用者数は、対前年比317万人増の9,408万人に達し、人口普及率は78.0%(対前年比2.7ポイント増)となりました。インターネット利用者のうちインターネット利用端末としてモバイル端末(携帯電話・PHS および携帯情報端末)のみを利用している人は885万人で全体の9.4%となっており、モバイル端末のみの利用も増加しているといえます。フルブラウザ対応端末などの携帯電話端末の高性能化や、iPhoneなどのスマートフォンの登場により、携帯電話からもPC と同様のブラウジングが可能になってきたことも理由の1つとなっています。
携帯電話・PHSの世帯普及率は96.3%と、パソコンの世帯普及率の87.2%を9.1ポイント上回っています。また携帯電話・PHSの個人利用率では74.8%と、パソコンの個人利用率の66.2%を8.6ポイント上回っています。世代別の携帯電話の個人利用率は、20代~40代で9割を超えており、60代後半でも7割弱あります。

過去1年間にインターネットにより購入・取引した商品・サービスを男女別にみると、男女ともデジタルコンテンツの購入が最も多い(男性47.9%、女性46.9%)ですが、男性では「趣味関連品・雑貨」(36.3%)、女性では「衣料品・アクセサリー類」(43.4%)の購入・取引が多いのが特徴となっています。このようなこともあり近年では、モバイルコマースにおけるファッション関連商品の売上が好調となっています。

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